うつを経験して

これまで順調な人生だった。

 

高校までは成績優秀。

大学は国立大学、大学院卒。

運動部やアルバイト、海外旅行など体力的にはかなりアクティブな学生時代だった。

公務員として10年勤め、役職に就くのもかなり早かった。

学生時代こそできなかった恋愛も何度か経験した。

 

ひたすらがむしゃらに走ってここまで来た。

目の前のことに必死で取り組んで来た。

 

中間管理職になった約2年前くらいから、

仕事が苦痛になってきた。

プレイヤーとして現場を回すことはもちろん、マネージャーとして統括し、教育指導もする、そんなマルチタスクをこなすことにストレスを感じるようになってきた。

 

時代的にFIREやセミリタイア、投資などの情報が多かったのもあって、

中間管理職に就いてからは、出来るだけ早く辞めてやる、というのが働く目的になっていた。

 

そして2年間のストレスを少しずつ少しずつ溜め込み、人事異動というイベントがトリガーになり、疲労の回復が追いつかなくなった。

仕事の不安が帰ってもつきまとい、

頭は覚醒しっぱなしで寝付けず、

ようやく寝ても2時間ほどで目が覚める。

目が覚めた瞬間に仕事の不安が襲って、

もう一度眠りにつくことができない。

 

ある朝、「体が鉛のように重い」をリアルに経験した。

無理矢理立ち上がることはできるが、これで仕事することを考えると絶望する。

それでも無断欠勤や電話だけで欠勤は怠けている、とか甘えている、と思われるのは嫌だと思い、

最低限、着替えるというミッションだけ達成し、ゾンビのような顔で出勤した。

 

あまりにも様子がおかしいことを察した同僚に助けてもらい、3日の休みと心療内科の受診をした。

睡眠導入剤と不安を解消するための抗うつ薬をもらうことで早く回復しなければ、という焦りをこの時は抱えていた。

 

そして2回目の、「起きたら体が鉛のように重い。」

這うように出勤した。

 

今なら分かるが、もうすでにうつ状態だった。

 

上司に、無期限で休ませて欲しい、と伝えた。その間も涙がボロボロと溢れた。

 

 

 

ここから、うつ状態が3ヶ月弱続いた。

 

いつかこの状態の時にどんな考えに支配されていたか書けるときがあれば、と思う。

 

これを書いている本日は、そこからやっと復職訓練初週を終えたところ。

初日は吐き気や通勤途中の呼吸困難を経験し、今は2年抱えたストレスをもう一度受け止め直すために訓練していることへの恐怖でいっぱい。それを素直に主治医に伝えられる自信もない。

 

また、漠然とした未来への不安も感じている。自分のやりたいことがわからない、でももうあんなストレスフルな仕事は本当は嫌いだし、耐えられる自信もない。かと言って十分なお金はない…

 

完全に迷子である。どこに行きたいのかすら分からない。

ストレス耐性もゼロで、1人でいると周囲と比べて自己嫌悪してまたうつうつとするループ。

 

仮に親が亡くなったら私はもう生きる理由はない、悲しませる人はいないと思うんだろうな、と考える。自分の人生の主体性の無さに気付いて喉が締め付けられる。

 

どうしてこんなに生きづらいのか、今まで蓋をしていた、弱くて汚い未熟な人格に向き合わざるを得ない試練になる気がする。我慢や体力や誤魔化しで蓋をすることはできない気がするから。

 

コミュ障、自己愛性パーソナリティ障害、自意識過剰、HSP、完璧主義、アダルトチルドレン、等々

ここら辺とそろそろ向き合わないといけない。

 

 

うつ、適応障害、人生の意味、生きづらさ、精神科医YouTube

たくさん検索してたどり着いたブログの経験談や、哲学や仏教、精神科領域と心理学の知識は見聞きした。

 

見聞きして、あぁこれ私と同じだ、という経験や考え方に触れることができて救われた。知識もついた。

でもまだ自分と向き合うには不十分で、

自分の言葉で自分を表現するのがいいと考えた。

 

ブログという体裁と自分の性格を加味すると、

少しよそ行きの文章、カッコつけた書き方になる気はする。でも続けることを優先目標にしてブログとする。

出来るだけ思うがまま、汚い部分を曝け出していけたらと思う。

 

生きづらさを抱える自分のために。

そしてあわよくば、利害関係のない、似たような生きづらさを抱える人と交流してみたい気持ちもある。